2025.06.20
現場・作図・営業をつなぐ“見える化”──事例:旭化成ホームズコンストラクション様
OPENEXを導入し、業務の効率化に活用している旭化成ホームズコンストラクション株式会社。どのような場面で、どのように活用しているのかエクステリア事業部 関西EX設計事務所の野田千佳氏と水田美希氏にお話を伺いました。

写真左:野田氏/写真右:水田氏
ーお二人の経歴を教えてください。
水田:私は新卒で入社しました。現在は営業設計を担当しています。
野田:私は中途採用で入社しました。水田と同じく、営業設計を担当しています。前職は建築関係の設計職をしておりました。
ー野田さんがエクステリア業界に転職されたきっかけは?
野田:ヘーベルハウスで家を建てた友人のお宅に遊びに行ったときに、庭と住宅を見て「ああ、すごくいいなあ」と感じました。
それで、入社してみたい!と思い、転職しました。
ー水田さんは建築関連の学部でしたか?
水田:私は教育学部だったのですがもともと自然が好きで、植物に関する仕事がしたいとずっと思っていました。
求職しているときにエクステリア業を知り、これだ!と思いました。
ーそれでは早速、OPEN EXのご利用について 具体的な活用シーンをお聞かせください。
水田:一番よく使うのは、作図データのやり取りです。外部委託業者と作図データをやり取りするのに、
アップロードするだけで済むのでとても便利です。
野田:あと図面を確認するためのBIMxの共有リンク発行にも使っています。

BIMx※タブレットなどで3Dモデルと2D図面を融合したプレゼンテーションを確認可能なアプリケーション
ー発行したBIMxの共有リンクはどのように活用していますか?
野田:弊社では分業制になっているため、外構工事に関わる者が複数おります。営業設計、作図担当、工事担当、建物の設計・案件に関わる人に共有するようにしています。ゆくゆくは外部委託の工事業者さんにも共有していきたいと思っています。
水田:BIMxは現場でデータが確認できること、パースのカット割りで見にくくなっている箇所や裏側まで、3Dでくるくる回して可視化できる点が良いです。
野田 私は寸法を計測できる点もとてもいいと感じています。例えば工事着工前の現地調査の際に、この門塀は道路からどれくらい離すべきか、境界のラインからだとこれくらい必要かな…など、測量図を見合わせながら寸法を確認するのに役立っています。
ーOPEN EXを使うようになって、どんな変化を感じていますか?
野田:定数での判断は難しいですが、さきほど水田が申し上げた通り、工事担当もBIMxでデータ確認ができるようになったことで、電話での確認作業は減りました。弊社ではまだ全員に浸透しているわけではないので、全員で確認できるようになるのが今後の課題です。
ー確認作業が減ったことで、現場に足を運ぶ機会も少なくなったと感じますか?
水田:ありますね。平面図とパースだと「ここの処理がどうなっているか図面ではわからない」と言われると、まず作図担当へ確認して、また工事担当に伝えて…それでも解決しない時は、現場へ行って説明することもありました。BIMxのデータを確認できるようになってからは3者間の伝言ゲームは少なくなったと体感しています。
ー続いて社内のデータの共有はどうされていますか?
野田:独自のデータ転送サービスがあります。よくあるデータ転送サービスと同じように、データをアップロードしてそのURLをコピーしてメールに貼り付けて送信…という流れです。受け取った側もメールのURLをクリックしてダウンロードするという形です。変更がでると、またデータをアップしてまたURLを貼り付けたメールを再送して…という作業が発生します。
水田:その点OPEN EXだとアップロードしてあとはメールか電話で「最新データアップしました」とお知らせするだけでそのデータにアクセスしてもらえます。有効期限もないので、助かります。
ーお二人は毎月、どのくらいの案件を対応されていますか?
水田:毎月、2~3件ほど新規の案件が発生して、施工中のものが3~4件ほどなのでトータルで7件ほど抱えているかな、と思います。
ー案件にかかわる方々とは何のツールでコミュニケーションをとられていますか?
野田:LINE Worksを使用しています。案件ごとにグループを作っています。
ーちなみにOPENEXでもチャット機能があるのをご存じでしょうか?
水田:知らなかったです!スマホで撮った現調写真や工事写真がすぐアップできて、しかもフォルダごとに整理できるのは便利ですね。今後、利用してみようかと思います!
野田:自動でフォルダに格納されるのは便利ですね!画像を見失ってしまうことがたまにありますので…。スマホのアプリで写真もどんどん追加できるのもいいですね。

ーお客様へのご提案はどのようにされていますか?
野田:外構の打合せの依頼が来た段階で、すでにお客様は外構の契約をすると決めている場合が多いです。たまに外構は別のところを検討しているという場合は、建物の営業と設計がお客様とお話をしてBIMxで提案をすることもあります。
ーBIMxで図面を提案した時のお客様の反応はいかがですか?
水田:やはりパースではなくてぐるっと建物も込みで3Dで可視化できると感動されるみたいです。弊社でお受けした場合、価格が少し高くはなってしまうので、他の外構業者さんを探す経緯もわかりますが、やはりヘーベルハウスの建物に合わせた外構計画ができますし、グループならではの安心感や保証などもあります。

ー最後に今後の展望をお聞かせください。
水田:今後も、各担当者と連携していき、お客様に弊社の家と外構の提案をしていければと思っています。
野田:OPEN EXのようなツールがあると建物の営業・設計と、外構の営業・設計のやり取りをスムーズにできますし、BIMxでの提案は案件獲得にもつながると思うので、建物の営業や設計とももっと一緒に活用していければと思っています。