
2025.11.17
【セミナーレポート】CAD情報と見積もり連携で販工店の無理無駄をなくす 販工店の利益率を高める新しい業務フロー(お庭のリフォーム展示会in夢メッセ)
2025年9月27日・28日に仙台で「お庭のリフォーム展示会in夢メッセ」が開催され、ユニマットリックが「CAD情報と見積もり連携で販工店の無理無駄をなくす 販工店の利益率を高める新しい業務フロー」と題したプロ向けセミナーを行いましたので講演内容をレポートします。
エクステリア業界の課題と見積もり業務の重要性
冒頭では、ユニマットリックで行ったアンケート結果をご紹介しました。
見積業務における課題として最も多く挙げられたのは「作業効率」で、次いで「拾い漏れや価格間違いなどのミス」、そして「利益の確保」という結果でした。
見積業務は、細かく複雑で時間のかかる一方、経営の安定に直結する非常に重要な業務です。
では、こうした課題をどのように解決していけばよいのでしょうか。
そのヒントを、登壇者であるサイバースタイル株式会社 代表取締役の片岡和彦氏にお話しいただきました。
片岡氏は、エクステリア業界のDXを積極的に推進するため、これまでに約2,000件以上の施工店経営者や現場の方々の声を直接ヒアリングしてきました。
その中で感じるのは、「販工店の悩みは時代とともに変化している」ということです。
「30年前は、デザインやCADに関する相談が中心でした。しかし現在では、職人不足や工事利益が上がらないといった課題、さらに補助金など“経営の3大資源(人・物・金)”に関する相談が多く、会社全体の業務改善が求められる時代へと変化しています。」
そして、この“業務改善”の根幹にあるのが「見積作業」だと片岡氏は指摘します。
「見積こそが利益に直結する部分であり、提出前に利益率をしっかり把握することが重要です。今回は、利益確保に成功したユーザー様の事例を交えながらご紹介したいと思います。」
ユーザー事例から見る見積もり業務の改善テーマ
テーマ1:見積もり作業の効率化
• 事例:株式会社パインズガーデン様(千葉県)
悩み:作成時間がかかりすぎる・効率が悪い
「初めてお会いした8年前は、業務が煩雑で残業が多く、マンパワーで頑張っているとのことでした。
同じ文字の入力作業や、CAD図面からの拾い出しが複雑で手間がかかり、さらにカタログを開きながら見積書を作成するため、1件あたり1時間半から2時間を要することもありました。エクステリアの拾い出し作業が特に面倒とされる理由は、外構工事が多品種・少ロットで構成されているため、拾い出し方法がそれぞれ異なるからです。」


テーマ2:利益改善と経営効果
• 事例:株式会社エクスクローザ様(埼玉県)
悩み:粗利が安定しない・見積もり項目の抜け漏れがあった

「外構の粗利についてお話を伺ったのは、問屋主催の展示会でのことでした。その際に社長は、『うちはどんぶりです』とはっきりおっしゃっていたのをよく覚えています。
当時はお一人で事業をされており、『これから会社を大きくしていきたい』と語っておられました。その後、大きな物件の見積で建材の抜け漏れが発生し、約100万円の損失が出てしまったことがきっかけで、『これまでにも見積の抜け漏れがあったのではないか』という不安を感じ、見積サービスの導入を決断されました。
現在では、利益率30%を確保する社内基準を設け、着実に会社を成長させています。社長は、『見積もりシステムは、抜け漏れを防ぐ“保険”のような存在だ」と語っています。」


テーマ3:新人にも任せられる
• 事例:株式会社ハウジングセンターミウラ様(愛知県)
悩み:人材が定着しない・定価仕切りの入力ミスが多い
「皆様は新人さんに見積作業を任せられるでしょうか?何から教えればいいか思い浮かぶでしょうか。
相談があった当時、ベテラン社員は教える時間がなく、教え方も分からなかったため、新人社員が社内で放置され、平均約3ヶ月で退職するという繰り返されていたそうです。特に見積業務は経験がないと難しいという考え方が根強くありましたが、いつまでもExcelで見積を作っていては何も変わらないとの思いから、思い切って新人でも使えるサービスを導入したとのことです。」


まとめ
「見積もり業務の改善は、多品種小ロットの外構図面からの拾い出しをミスなく行うための効率化、利益率メーターで粗利状態を確認し会社を数字で守るための利益改善と経営効果、そしてデジタルツールを積極的に活用し若い人材が活躍できる職場を作る人材の育成と定着の3点においてとても重要です。
本日の事例の中でうちにも当てはまるなと思った事はございましたでしょうか。
Open EX業務管理は、これらすべてのメリットを網羅し、販工店様の経営を未来志向で変えていくサービスです。RIKCADユーザー様であれば今までの業務の流れを変えずにOPEN EX業務管理を追加することで見積・利益・経営改善を実現いたします。」
ありがとうございました

