2025.08.05
問屋との物件共有機能で発注ミスが激減!──株式会社エムズワークス様×井上定株式会社様
エクステリア業界では、設計・施工、資材の流通など一つの案件に多くの人が関わるため、情報の共有や伝達ミスが課題となります。今回はエクステリア専門店・問屋のそれぞれの視点からOPEN EX導入後の具体的な変化や導入のメリットについて、株式会社エムズワークス 藤田氏、井上定株式会社 小林氏にお話を伺いました。
―導入のきっかけをお聞かせください

藤田(エムズワークス):各々使っているツールがあると思いますが問屋や発注者、施主が同じものを同じ時系列で見たいという思いがありました。理由としては図面の間違いや工事状況の変更で最新の情報をいつ誰が見ているのかという間違いを減らしたいという目的がありました。
一番使いやすいツール、RIKCADとの一連の流れがスムーズであるOPEN EXを採用しました。
これまでは見積依頼は図面を書く前に行い、それに基づいて作図し、1番最終図面を小林さんにPDFファイルでメールに添付して発注していたので、途中で変更があったもの、ニュアンスが伝わらないままお願いしますと送っていました。

小林(井上定):メールでいただいた図面を印刷し、仕様書とパースを見比べて材料を拾って発注というのが今までのやり方でした。それだと平面では分からない仕様や収まりがパースに載ってないことが多々ありました。そういう時は藤田社長に商品のおさまりを電話で確認していました。
―メールでやり取りしていたことをOPEN EXで共有できるようになり、加えてBIMxを問屋さんにお渡しすることでどう変わりましたか?
小林:BIMxはiPad上で色んな角度からパースを見ることができるので、電話の確認がいらなくなりました。
例えば平面図では直線に見えるフェンスなんですが、立体に起こしてみるとスパンごとに段差になっているので拾い出す数量が異なってきます。こういう収まりを確認するにもすごい便利です。

藤田:確認の電話が減ったのと、電話がかかってきても同じものを同じ時間に見てからの連絡なので今までよりも一歩踏み込んだ会話ができるようになりました。
―エムズワークス様ではBIMxを職人さんや工務関係者とも共有しているとのことですがその点はいかがでしょうか?
藤田:職人さんにもデータを渡すことで作図者の意図が分かるのと、寸法を測った上で質問してくるので工事担当者も現場に行く回数がだいぶ減っていると思います。現場が止まることもだいぶ減ったように感じております。
小林:収まりがより明確に見える分発注のミスやロスは減ったと感じます。
―発注や納期回答についてはいかがでしょうか?
藤田:今までメールでおこなっていたものを基本的にOPEN EXに載せてみてもらうようにしています。理由としては最終図面をちゃんと共有することで誰がいつ上げたかが明確になり、小林さんのほうでも同じものを見て発注・納期回答になるので納期に関しても少し前向きにとらえれるようになったと思います。
小林:結構納品日いつだった?の問い合わせが多いんですが、OPEN EXを使えば職人さんも工務担当の方も見られるのでそういった問い合わせはなくなりましたね。
―最後に、今後OPEN EXの導入を検討している企業に対し、一言お願いいたします
藤田:まだDXに弱い業界なのでまずは踏み込んでやってみてほしいです。CADで図面を描くことが普通になってきたのでそのデータを共有したり、BIMxを使ってみてもらったりすることに勇気を持って踏み込んでいただきたいと思います。そこに間違いが減り、仕事が楽になるということが必ず繋がってきます。
小林:問屋代理店の立場ではすごい可能性があるシステムだと思います。今後発注や見積が伸びてくるとエクステリアの業務に改善が大きく、人材難にも貢献してくると思います。